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鍼灸師高木の血圧の説明その7のページ。

福岡市中央区の鍼灸院です。
〒810-0022 福岡市中央区薬院1-6-5
ホワイティ薬院302号

高木治療院 血圧のお話blood pressure .

高血圧の原因は色々。


血管破壊

減塩、高血圧対策の定番。


  一日の塩分摂取量は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書から、高血圧の予防・治療のためには一日6グラム未満であることが望ましい、とされています。但し、この塩分摂取量6gの目標は、あくまで「普段あまり運動しない、汗をかく機会が少ない人」には該当するものの、日常生活で発汗量の多い人は、この分量では塩分不足に陥る危険がありますので、注意が必要です。

すし

 各患者さんにとって、一日に何グラムまで塩分を摂取しても良いのか、これもやはり各患者さんが、ご自身の体で実証していかねばならない事なのです。なので、塩分摂取量の把握と調整というのは、かなりハードルが高いと言えますし、実際まともに塩分摂取量を把握・管理出来ている人はほとんど居ないでしょう。どんぶり勘定で、なんとなく減塩かもしれないという曖昧なまま、自信を持ってしまっている人が大多数というのが現実であると思います。

やきにく

塩分を控えるよりも大事な事が色々ある。

 高血圧の主な要因として、塩分過多以外のものとしては、肥満、喫煙、多量の飲酒があります。以下、歯に衣着せぬ辛辣な表現が続きますので、ご注意下さい。

肥満による高血圧

 正常体重の人と比べて、肥満の人が高血圧症になってしまう確率は3倍などと言われています。肥満の程度が強い程、高血圧に傾くのは当然の事なのですが、その理由の一つ目は「体重増加=身体の体積増加」が起こるからです。身体の体積が増えるということは、血液を隅々まで送り届ける血管が延長されます。身体隅々まで血液を一定のペースで送り続けなければならない中、血管が長くなっても心臓が扱う血液量が増えても、心臓は1つだけです。一度の心拍(心臓の収縮運動)により多量の血液を送り出すためには、より強い圧力でもって血液を押し出すはめになりますので、当然血圧は純粋に上がってしまいます。

ふとった

 肥満の人は過食です。正常体重の人と比べてより重く大きい身体を維持するのに必要なカロリーを常日頃から摂取しているから、肥満であり続けているのです。食べる量が増えれば、摂取する塩分量は単純に増えます。徹底的に減塩にこだわった料理でも、二人前食べれば塩分も2倍です。「あまり食べていないのに太る」などというのは幻想で、現実逃避に都合の良い文言でしかありません。食事量過多の時点で減塩など目指せるはずも無いという事は、ほんの少し考えれば理解可能な話で、小学生でも理解可能なレベルの内容と言ってしまっても、誰も反論出来ないのではないかと鍼灸師の高木は考えます。

大食い

 また肥満の人は血糖値が高い時間が長いので、内臓が悲鳴をあげるほどにインスリン分泌が盛んです。インスリン分泌過剰→交感神経刺激→カテコールアミン放出促進→末梢血管収縮促進という機序を経て、血圧が上がります。
 肥満の人は糖尿病傾向の状態、または既に糖尿病状態という場合もあるでしょう。血糖値が高い時間が長い人の血管は、総じて状態が悪いです。動脈硬化が大なり小なり進行しているので、管(くだ)として、ホースとしての柔軟性が減少しているので、余分な圧力が逃げにくく、血圧は確実に上がってしまいます。

ダイエット成功

 大幅なダイエット成功話、例えば体重100kg超の重度肥満者が体重60kgの健康的体重にダイエット成功!なんて話って、やたらとチヤホヤされますけど、そんな脳天気で良いのか?と思えてなりません。逆にダイエットしないという事がどれほど恐ろしい事なのかは全くと言っていいほど世の中で理解されていないのが現状で、将来的にもこの残念な傾向はそう変わらないものであろうと予測しています。

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このページの筆者紹介

鍼灸師 高木 秀樹
鍼灸専門・高木治療院にて、はり・きゅうを用いた治療を行っております。
高血圧について詳しくなりましょう。




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