鍼灸師高木の血圧の説明その12のページ。

高血圧と腎不全の深イイ話。

高血圧で人工透析。

　高血圧が原因で、腎臓が機能低下、さらに腎不全を起こして「人工透析」が必要な体になってしまう恐れがあります。高血圧がいかに恐ろしいものであるかを、さらによく知りましょう。



　血管の動脈硬化は全身にて起こるものであり、腎臓の血管も例外ではありません。細い血管を豊富に含み、血液から余分なものを尿として排出するという重要臓器、腎臓。

　腎臓の血管に動脈硬化が進んでいってしまうと、腎臓は機能を低下させていきます。血液から老廃物を分離・ろ過する働きが低下し、血尿・むくみ・強い倦怠感といった症状が現れるようになり、さらに進行すれば「腎不全」になってしまいます。

　腎不全とは腎臓がその機能を果たす事が出来なくなる状態で、腎臓移植手術を受けるか、人工透析を行わなければ生きていけない体となってしまいますよ。

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高血圧と失明

　動脈硬化は当然、目にも悪影響を及ぼします。目の網膜に動脈硬化が起これば、網膜に微細な出血が起きて視力障害を発症させますが、これが「高血圧性網膜症」と呼ばれる恐い病気です。また、眼底の血管が動脈硬化により破れ、血管破裂を起こせば即失明、という事態も起こり得ます。高血圧性網膜症は、血圧のコントロールを怠ると治らないばかりか、悪化の一途を辿り、組織が壊死すれば回復不能です。

　糖尿病の三大合併症と言えば、網膜症・腎症・神経障害の３つですが、血管を破壊するのは高血圧も糖尿病も共通ですね。なので高血圧でも、糖尿病による合併症と同じような障害を引き起こすという事です。



　高血圧・糖尿病、どちらも全身の血管を破壊するとても恐ろしいものです。本人の心がけで防げるものであれば、確実に防きましょうよ。

　高血圧＋糖尿病の人は、危機感を強く持つべきだと思うのですが、残念ながら聞く耳を持ってくれない場合が多いのが事実。こんな記事読んでいる人は、高血圧でも糖尿病でも無い人がほとんどであると思います。



　高血圧の人は糖尿病になりやすく、糖尿病の人は高血圧になりやすいもの。血管の破壊量で健康寿命は決まりますので、糖尿病も高血圧症も、抜かりなく死に直結するものなんですよ実際。

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このページの筆者紹介

鍼灸師　高木　秀樹
鍼灸専門・高木治療院にて、はり・きゅうを用いた治療を行っております。
高血圧について詳しくなりましょう。