腰顔面神経によって支配されている顔面筋の運動麻痺、顔の筋肉の運動障害を、鍼灸治療で回復させることが可能です。
ベル麻痺と診断された症状でも、ハント症候群発症での顔面神経麻痺でも、鍼灸治療で回復を目指す上での目的は一緒、神経細胞の枝の発達を最大限促し、最適化する事。
発症から鍼灸治療開始は当然、早いほど良いですが、発症から何年も時間経過していても、神経細胞間の連絡経路は常に再構築を行い続けているものです。
なので発症から時間が長く経過し、もうこれ以上は良くならないのでは?と思った症状でも、鍼灸による顔面神経麻痺治療、取組む価値は大いにあります。
当院の顔面神経麻痺治療では、顔にハリを刺し込んだり、電気を流したりはしません。患部に微細な皮下出血を作って神経細胞枝の成長を邪魔するような施術は、予後を悪化させるだけになってしまいますので禁忌です。麻痺側の顔表面にごく浅い鍼を用いる場合は、症状の度合いや状況(特に顔面筋肉の動きがごく少ない回復初期等)により、特別な手法にて行うこともあります。
高木が実際に行う顔面神経麻痺の治療は、あえて言葉で表現すれば、”患部の神経細胞枝の回復を阻害する要因を生む部位の異常を除く変化を与えるための施術”となります。まあ、色々と複雑な要素を紐解くように診ていきますと、出てくるのです、回復を阻害している要因が。顔面神経麻痺にはこのツボ!なんていう短絡的なモノでは一切無く、発症部位より若干離れた部位に点在するように治療対象が存在するパターンが多いのです。
耳鼻科を受診され、発症初期はステロイド集中投与となるでしょう、そして一定期間の集中投与期間が終われば、もう治療は何もありませんと言われるでしょう。そんな時こそ鍼灸治療をお勧めします。病院の治療と平行して当院の治療を始めれば、回復は明らかに早いですし、より良い回復結果が得られるでしょう。
顔面神経麻痺の治療は、ステロイド投与が終わってからが、本番です。神経枝の回復・再生は、生きている限り継続します。そんな知識をお伝えしながら治療しますので、
治療中どしどしと質問して下さい。しっかりお答えします。
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