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福岡市中央区薬院、鍼灸専門・高木治療院のホームページです。

〒810-0022 福岡市中央区薬院1-6-5
ホワイティ薬院302号

素人考えで悪化する症状例

助言をくれたその知り合いは、医者か何かですか?


 素人(シロウト)考えなどと言うのも相当に失礼な物言いですが、やはり不確かな助言を安易に言うべきでないもので、病気を持つ方に何か助言をするならば、その情報が正しいものかどうかを十分に考えてからするべきで、自信が無ければ言わない事が大事と思います。

 当院を訪れる患者さんの中で、病院や他の治療院を訪れてからどうしても治らないのでと、来院される方は多く、そしてその中で病院・他の治療院などの治療により症状を悪化させてから来る方もいらっしゃいます。

 例をあげれば、急性の腰痛(ぎっくり腰)になってしまい、痛い場所を揉む・マッサージする・運動をする・体操をする・ストレッチをする・暖める・電気治療する・筋を伸ばすといった、わざわざ症状を悪化させる事をやって、一ヶ月経ってもなかなか治らないと言って来院されたこの方。

 患者さん曰く「近所のおばさんが、少々痛くても動かした方がいいのよ!と言われたので、毎日痛いながらも腰を暖めてからストレッチしていたんです。上司に紹介された整体院でも、電気流してマッサージして暖めてという治療を毎日続けなさいと言われて通ってましたから、まさかそれが治らない原因だなんて・・・。」

 この患者さん、はじめて軽いぎっくり腰(中腰になると痛いが、なんとか歩いたりは出来る程度)になり、すぐ治るだろうと放置していたが、一週間しても治らなかったので、某整体院に行き、上記を受けていたのだといいます。

 急性の腰痛の場合、内臓疾患が疑われなければ安静が基本。治療行為など何もしなくとも多分2〜3日寝てれば治っていたであろう腰痛が、余計な事を行ってしまったが為に悪化してしまった例です。

 整体など無資格施術者のよく言う台詞が「血の循環が悪いから、暖めてマッサージすれば良くなる」これである。腰痛をはじめ、頚椎症、むちうち症、膝の痛み、捻挫など、無知な彼らはとにかく痛い所を揉み、暖めて症状を悪化させる。その中でも悪質な連中が居り、痛い所を揉めば治りにくくなる事を知っていながら、一回でも多く通院させて利を得ようとする輩も・・。

 痛い所を揉めば、その時は「痛い所に当たっている」ということだけで、効果があるような錯覚に陥りやすいし、施術直後は少し症状が軽くなったような気がするもので、まさか悪化しているなど患者さんは思わないのが残念ながら普通のようです。


 別の例。健康ブームで、「○○が痛い時はXXを食べると良い」であるとか、「△△が冷えるときは□□を食べると良い」といった情報がやたらと多いのですが、これにより病気を悪化させられている方がまた多くいらっしゃいます。何につけても食べる事が大事、食べる事が全てみたいな報道が多いのですが、内臓・胃や腸など消化器の負担から苦痛が発生してしまっている人がこれを実践すると、効果が無いか悪化することになります。

 肩こり・頭痛・背中痛や冷え性・便秘・下痢などその他病気の原因が、東洋医学的に診て胃や腸など消化器の不調により起こされている方はとても多い(西洋医学にそのような概念はほとんどない)にもかかわらず、胃腸にさらに負担をかけさせる間違った助言を周囲が行いがちになってしまっている。

 また例を挙げれば、「一日三食が健康の基本」という根拠の無い情報の一人歩きが一部患者さんに悪影響を与えてしまっている。このホームページの中で繰り返し記述していますが、患者さんの体質は十人十色、皆体質は違うし治療法も異なる、一日三食で健康になれる人もいれば病気になる人もいる。胃腸の機能が低下してしまっている元気の無い子に対して「沢山食べなさい!、あなたはあまり食べないから病気ばっかりするのよ!」と、無理矢理に食べさせては子供の病気は回復の兆しを見せないどころか悪化の一途を辿るという悲劇的な場面も多くみます。


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