「腱鞘炎です。」と整形外科で診断を受けてから、病院の治療では治らなくて当院に来院する患者さんのうち、7割以上が手首の腱鞘ではなく、肘の周囲の腱鞘ではない部分を治療すれば治る症状です。
整形外科の外来では、手首〜肘の間に「動作による痛み」があって、その他の症状が無ければ「腱鞘炎です。」と簡単に診断して、対症療法的薬、つまりそれを用いても根本的に治ることのない薬を出して、おしまいというのが一般的のようです。
痛みに加えて指に「しびれ」があるとなると、首のレントゲンかMRI撮影で頚椎症の疑いがあるかどうかを調べ、わずかでも頚椎の形が疑わしく見えれば、「ヘルニアになりかけているからそれが原因」または、「骨の変形が少しあるからそれが原因」と結論しますが、多分誤診じゃないですかね。整形外科学の教科書通りの判断とも言えます。
という訳で、腱鞘炎と診断されて病院に通院し、治る気配が無い時は、鍼灸治療をお勧めします。湿布を貼るのは対症療法にすぎず、根本的な治療ではありませんので、貼り続けても治らないのは当たり前な話なのですから。
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