鍼灸師高木のダイエット論、脂質の摂取のコツについて詳しくなるためのページ。

１１．脂質の摂取量をコントロールする　その１

肥満体の人は、ほぼ確実に脂質摂取量が大幅に過剰。

　脂質について、まだ続きます。ダイエット中に脂質を具体的にどのように摂取するのが望ましいのか、その脂質の摂取量を適正にする具体的なテクニックについて、このページでは書いていきます。

　身長・性別や筋肉量、生活様式や目標とする体重減少量などにより、ダイエット中の脂質摂取量をどれくらいに設定すれば良いかは、個人差がありますので個々調整が必要になるのですが、とりあえずこのページでは、1日の脂質摂取量を50グラム未満にする場合を例に解説します。

　残念ながら、脂質摂取量を気にして生活している人は、極めて少数派です。ですが、脂質摂取量に気を付ける事は、肥満を防ぐためのみならず、健康を維持するために必要です。
　脂質摂取過剰による悪影響については、後のページで詳しくご紹介するつもりです。

脂質摂取量は、毎食均等にせずに調整する方が簡単。

　1日の脂質摂取量を50ｇ未満にする・・、では１日の食事回数３回プラス午後３時のオヤツ１回、合計４回何かを食べるのであれば、１回あたり１２ｇ以下にしなくてはいけない（４回 X 12ｇ = 48ｇ）・・なんて事はありません。1日の脂質摂取量が５０ｇ未満になれば良いのですから、夕食に脂質が多めのメニューを選んだとしても、朝食・昼食・オヤツで極力脂質をカットすれば良いのです。




　さらに、１日の脂質摂取量が５０ｇを超えてしまった場合、２日間の脂質摂取量を１００ｇ未満にすることで、前日の失敗をカバーすることも良しとすれば、より達成しやすい目標となり、計画的なダイエットを継続しやすいものにすることが出来ます。

　例えば、朝食・昼食・オヤツで脂質摂取量を１５ｇ程度に抑えられたが、夕食が焼肉で、脂質摂取量が６０ｇになってしまった！総脂質摂取量が２５ｇオーバーになってしまった！と。次の日の総脂質摂取量を２５ｇ未満に抑えれば、何の問題も無く計画通りダイエットは上手く継続出来ますし、計算通りの体重減少が見込めます。

　次の１日の総脂質摂取量を２５ｇ未満に抑える！？、そんな事出来るのか、不安に思われるかもしれませんが、３食オヤツ付きでも充分出来ますよ。

　PFCバランスを意識するための第一歩として、1日の総脂質摂取量をコントロールしてみましょう。これが出来るようになれば、体重を自在にコントロール出来るダイエット達人になるためのスキルを８０％は得たも同然なのです。是非とも実践して、習得しましょう！全く難しくありませんよ！

低脂質メニューを多く知るべし。

　脂質の量を意識していない生活をしていれば、低脂質な食品・料理が何であるかなどに興味を持つことも無い訳で、低脂質な食品・料理について知識があるはずもありません。低脂質な食品・料理についての知識が乏しい人が何も調べもせずに、何となくな見た目・先入観で、低脂質っぽいものを勘で選ぶと色々な意味で判断を誤ります。

　脂質が極端に少ない料理と聞けば、味気ない・満足度がとても低い貧相な料理しか思い当たらないばかりか、アブラを加えていないから低脂質と思い込みつつ、実際は食材そのものに多くの脂質が含まれていて、我慢したのに脂質摂取過多、ガマンしたのに体重が減ってない！というダイエット失敗の中でも最低最悪なパターンに陥る恐れが大いにあるのです。

　なので、面倒がらずに調べましょう。常に脂質量を意識していれば、勝手にどんどん知識は増えます。自分の好みの低脂質料理を見つける喜びを堪能しましょう！

満足度の高い低脂質スイーツを見つけよう。

　昔からお馴染みの和菓子、どら焼き。このフワフワ生地と中にアンコが詰まったお菓子、１個あたりの脂質量は大体どれくらいだかご存じでしょうか？バターやら生クリームの入っていない、純どら焼き１個あたりの脂質量。

　そこいらのスーパーマーケットやコンビニエンスストアにて１個１００円前後ものや、５個入りで２００～３００円位の価格帯のどら焼き、この手の安価などら焼きを常に冷蔵庫にストックしている筆者の高木調べでは、１個あたりの脂質量は大体２～３ｇです。




これは、コンビニエンスストアのサンクスで見つけた「どら焼き」。




総カロリーが２２０kcal、脂質がたったの２ｇ。何となくなイメージよりも、脂質の少なさに驚かれる方も少なくないのでは？と考えています。
とても優秀なダイエットおやつ、１００円位だったかな。


ちなみに「どら焼き　カロリー」でインターネット検索して出てくる検索上位の記事には、トンチンカンな事を堂々を書き、不安を煽って結局は通信販売サイトに誘導するだけのお粗末文章が多いですのでご注意下さい。
　さらに、やたら高額で販売されている「低糖質どら焼き」なるものは、確かに低糖質なのですが、残念ながら高脂質のものばかり、価格ほどの価値があるようには、ちょっと思えず・・筆者の高木としては個人的にお勧め出来ないものです。




　これは避けるべき高脂質スイーツの例。洋菓子のケーキですね。例に挙げてみたのはこちら、コンビニエンスストアに売っている、大手企業生産のケーキ。山崎製パンの苺ショートケーキです。



　カロリー減、かなり頑張っていらっしゃいまして、低カロリーに仕上がっているのですが、脂質が14.1gもありまして、１個あたり、上に紹介しましたどら焼きの7倍の脂質含有量となっております。一応トランス脂肪酸ゼロになってますが、マーガリンやショートニングは使われていないのでしょうか？あまり良くない脂質が使われている可能性も考慮に入れた方が良さそうであると、筆者の高木は思います。




　山崎さんの名誉挽回に、こちらのご紹介。豆大福と草大福です。
価格は店にもよりますが、１個１００円未満で買えると思います。



　なんと脂質ゼロ。たぶん完全にゼロということは無いと考えられます、あずきに含まれる脂質が微量にあると思いますので。よく見れば、飽和脂肪酸0.1gって下に記されてますね。それにしても素晴らしいです。糖質メインのPFC構成ですので、吸収も燃焼も早いカロリーです、忙しい仕事中や家事の合間・運動中のオヤツにして、摂取カロリーを即座に活動エネルギーとして消費すれば良いのです。

口に運ぶもの全てが監視対象

　ちなみに、油で揚げたドーナツは高脂質スイーツの筆頭と言って差し支えない存在ですので要注意です。山崎の苺ショートケーキのさらに２倍以上の脂質が含有してたりしますよ。一日の脂質摂取量を５０ｇ未満と設定しておいたにもかかわらず、たかがオヤツのドーナツ１個で脂質３０ｇ以上も摂ってしまい、朝昼晩３食の脂質摂取量を合計で２０ｇ未満に削らねばならないなんて、勿体ない愚行です。

　このように、脂質量をちょっと調べるだけで、脂質摂取量を減らす手がかりはカンタンに見つかります。文章が長くなってしまったので、脂質の摂取量コントロール、次のページに続きます。朝食・昼食のメニューで低脂質なものを次のページで紹介してみたいと思います。

このページのまとめ

1日の脂質摂取量を、食事の回数できっちり分割する必要は無い。 1日の脂質摂取量が目標を超えてしまった場合、翌日に制限をかければ失敗を挽回出来る。 脂質摂取量を減らす手がかりはカンタンに見つかる。

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