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鍼灸師高木の血圧の説明その2のページ。

福岡市中央区の鍼灸院です。
〒810-0022 福岡市中央区薬院1-6-5
ホワイティ薬院302号

高木治療院 血圧のお話blood pressure .

血圧を決定付ける要素は、心臓以外にもある。


 血液の血管壁への圧力は、心臓の収縮が作り出すものではありますが、それ以外にも血圧の値を左右させる要素はあります。そして人間の体は、血圧を様々な仕組みを通してコントロールしていまして、その一つが「自律神経」です。

脳 

 自律神経とは何かというと、「交感神経」と「副交感神経」の2つに分かれます。交感神経は、人間の活動を司るもので、副交感神経は、体を休息に適した状態にするものと言えます。活動に適した体の状態、つまり交感神経優位の状態(緊張した状態)となると、末梢の血管は収縮するので血圧は上昇します。反対に、緊張が和らぎ、安静に適した状態になると末梢血管の収縮は緩和され、血圧は下降します。

心臓 

 心臓の近くにある大動脈の一部には、血圧の高さを感じる(受容体)部分があり、血圧の上がり下がりを感知して脳にその情報を伝えています。また、首にある頸動脈には、血中の酸素濃度や二酸化炭素濃度を感知する受容体があり、この情報も脳に伝えられています。体の状態に応じて、呼吸の速さや心拍数を変化させて、常に血圧はコントロールされているのです。

血圧は、なぜ正常にコントロールされなくなるのか。

 血圧はコントロールされているとはいえ、前述の通り、活動している時は血圧を高く、安静にしている時は血圧を低く、変動させながら最適な血圧に近づける仕組みが働いているので、一定ではありません。運動している時、ストレスを感じた時は一時的に血圧は上昇した状態となりますが、このような活動変化を受けていないのに血圧が高い状態は、「高血圧症」と呼ばれる状態であるという事です。

血管 

 活動変化を受けていないのに血圧が高い状態、いわゆる高血圧症の原因となるものとして、血管の老化・劣化による動脈硬化が血液の流れを悪くしてしまう事。動脈硬化にも種類がありますが、いづれも血液が流れにくい状態を作り、また血管の柔軟性が乏しくなった状態なので圧力に対する緩衝作用(クッションのように力を和らげる作用)も乏しく、高い血圧を保つ方向に働いてしまいます。血液の流れが良くなくなると、体中隅々まで血液を送りだすために、心臓は心拍出量(血液を送り出す量)を上げて対応しようとするので、ますます血圧の上昇を招くなど、悪循環が発生します。血液粘調度(いわゆるドロドロ血)が増すと、これも血液が流れにくくなるので、やはり心拍出量の上昇を招き、高い血圧を誘導してしまう結果となってしまいます。

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このページの筆者紹介

鍼灸師 高木 秀樹
鍼灸専門・高木治療院にて、はり・きゅうを用いた治療を行っております。
血圧について詳しくなりましょう。




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