ダイエットというものに対して、特に何からの疾患によるものでなく、ごく基本的な勘違いが原因で痩せることに失敗し続けている方に向けて、具体例を挙げ、今回も忌憚(きたん)の無い意見を書かせて頂きます。
「現実を見据える」ことが出来ない人にとっては、夢を壊す意見、という感想を持つ文章と思います。
ダイエットに失敗しつづける人にありがちな発言について。
あまり食べていないのに太る
あまりにも重要なことなので、当ホームページの複数箇所に繰り返し繰り返し記述させて頂いておりますが、食べすぎなければ太りませんし、太れません。
自分の摂取カロリー・消費カロリーを全く把握出来ていないだけです。一日食べたものの種類・量を全部リストアップし、それぞれのカロリーを調べ、計算してみますと、きっと新たな発見があると思います。いかに今までのドンブリ勘定が間違っていたかどうかが、よくわかるでしょう。あまり食べていないのに太る、つまり日々相当に我慢しているという事でしょうね、まさか間食なんて絶対してないと思いますが、いかがでしょうか?
あまり食べていないのに太る、ということは、普通に食べたらもっと太る、でしょうね。
食べる量を減らすと、栄養バランスが心配
普段から健康のことを真剣に考え、栄養のバランスにとても気を使っている人であれば、ビタミン云々の前に、一日の摂取カロリーについても同様に気を配るはずでしょう。栄養バランスの中で、カロリー量の把握が一番、単純で簡単なはずですから。
自分の摂取カロリーすらまともに把握出来ていない人が、もっと複雑で難しい栄養バランスのことを真剣に考えているというのは明らかに矛盾している、つまり有り得ないと思わざるを得ません。栄養バランスはおろか、カロリーバランスから崩れっぱなしだからダイエットが必要な状況になっている、つまり太ったまんまというのが事実と思います。
色々なダイエット法をやったけど、どれもダメだった
ダメだったのは方法ではない、ということが大変重要です。まあデタラメなダイエット法も沢山ありますので、全てがそれとは言えませんが、正しくは、色々なダイエット法をやろうと思ったけど、思っただけでどれも実行しなかったというのが実際でしょう。やれてないんですよ、実行してないんです、やせる訳がありません。
ダメだったのは方法ではない、という重要なポイントを忘れると、私は何も悪くない、やせないのは全て他人の責任だという横暴な考えを正当化することになってしまいますので要注意です。いかに自分がダイエットに関して無知であるかを自覚するところから始めなければならず、自分を経験豊富なダイエッターなんて勘違いするのはあまりにも・・・・・です。
現実をしっかり見据えて、それに見合った食事をする、それだけです。ラクして儲かる方法も無いし、ラクしてやせる方法も無いという、ごく当たり前なことを知る、それだけです。
その「現実をしっかり見据える」が、ダイエットに失敗し続ける人にとって最も難しい事なのかもしれません。「○○を食べればやせる!」というバカげた情報を鵜呑みにし、毎回ダマされ学習しない人々は後を絶ちませんが、傍から見てますとホント・・・・・です。
あと重ねて念のため、鍼灸で体脂肪は減りません。どうしても「やせるハリ」を信じたい方は、「鍼灸でヤセる」「耳のハリで○kg減!」なんて看板掲げている所に行ってみればいいと思います。その費用は社会勉強としての授業料ですね。
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