2026年7月。今日も外は厳しい暑さ、クーラーの効いた涼しい室内で、熱中症と認知症の関連性について調べてみたところ、知れば知るほど背筋が凍るような深刻な問題だと痛感したという事について書いてみてます。

熱中症と認知症の間には、「認知症の人が熱中症になりやすい」という側面と「暑さや熱中症が認知症の発症・進行リスクを高める」という双方向の深い関係がありまして、近年の医学研究でこの結びつきが次々と明らかになってます。
主なポイントは以下の3つ。
1. 認知症の人が熱中症になりやすい理由
認知症の症状や加齢に伴う変化により、本人が気づかないうちに重度の熱中症に陥るケースが非常に多い。
暑さや体調の変化に対する感度の低下:加齢や脳の機能低下によって、気温の上昇や喉の渇き、体温調節の必要性を感じにくくなる。
・見当識障害(時間の感覚の喪失):「今は夏であること」などが分からず、暑い日でも厚手の服を着込んでしまうことがある。
・判断力・遂行機能の低下:「暑いからエアコンをつける」「水分をこまめに補給する」といった一連の行動を計画・実行するのが難しくなり、エアコンの操作方法が分からなくなることもある。
2. 熱中症が認知症の症状を悪化させる(引き金になる)
認知症の人が熱中症や脱水、高体温になると、脳に深刻なダメージが加わってしまう。
・脳の血流・酸素不足:脱水で血液がドロドロになると、脳の細部まで酸素や栄養が行き届かなくなり、意識がもうろうとしたり、異常行動を起こしたりする「せん妄」を引き起こしやすくなる。
・神経炎症と進行の加速:高体温や脱水による中枢神経へのダメージは脳内で炎症を引き起こし、回復後も認知機能が元に戻らず、症状が一段階進んでしまうリスクがある。さらに、体調を崩して活動量が落ちることで身体機能の低下を招き、認知症がさらに加速するという負の連鎖につながる。
・脳へのダメージと後遺症、長期的なリスク:重度の熱中症で神経細胞がダメージを受けると、退院後も記憶力や注意力などの認知機能低下が後遺症として残る。また、過去に熱中症で救急搬送された経験は将来の認知症発症リスクを高めるという報告もある。
3. 近年の研究で判明した、暑さと認知症発症の長期リスク
近年の気候変動による猛暑が脳に与える影響は深刻で、東京科学大学などの研究グループが国内の約6万人を対象に行った調査(2026年発表)では、5月から9月の間に「暑い日」が合計30日あると、翌年の認知症発症リスクが40〜150%増加する可能性が指摘された。
一過性だけでなく、夏季の高温環境に長期的にさらされること自体が翌年以降の脳の健康や認知機能の維持に深刻な悪影響を及ぼす、つまり高温環境による脳へのダメージは蓄積されるという事が示唆される。

このように、熱中症は単なる「夏の一時的な体調不良」ではなく、脳の健康を削り脅かし、認知症の発症や進行を引き起こす重大なリスク因子であるという事が明らかになっている、ということです。
自分や家族に高齢者や認知症の人がいる場合は、本人の「暑くない」「喉が渇いていない」という言葉や判断を鵜呑みにせず、周囲がしっかり環境と行動をサポートする必要があるし、温湿度計の設置とエアコンの積極的な活用本人の操作に頼らず、自動で管理した方が無難と言えそうです。

ここで非常に重要なのは、「エアコンの設定温度と実際の気温はイコールではない」という点。よくある「28度設定にしておけば安心」という謎の哲学は今すぐ排除すべきであり、肝要なのは実際の室温をしっかりと適温に下げることだが、これがなかなか伝わらないんですよね。
部屋の見える位置に温湿度計を置き、実際の室内気温が適温になっているかを自分の目で確認する必要があるので、これを面倒と思ってやらない人が多いのが困った所。

そして、「時間と回数」を決めた水分・塩分補給の声かけが重要、「喉が渇いたら飲む」のではなく、午前10時、12時、15時など、飲むタイミングを決めて水分や塩分を渡し、飲むところまで誰かが見守るのが理想と思えます。
この猛暑を甘く見た人から順番に、認知症へ突き進んでるという事実を理解するかどうかは、結局本人次第。
自分自身や大切な家族の脳と身体を守るために、できる対策を徹底するかどうかも本人次第。

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