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鍼灸師高木が鍼灸に絶望していた頃のお話です。

福岡市中央区の鍼灸院です。
〒810-0022 福岡市中央区薬院1-6-5
ホワイティ薬院302号

鍼灸院高木の昔話2 鍼灸に絶望the history of takagi 2

鍼灸師として生きていく自信が無かった頃の高木です。


 鍼灸にほぼ絶望し、夢も希望も思い描けない状況。ただ、とにかく収入のクチを見つけなければと、自宅アパート近所のパチンコ屋さんのアルバイト面接に行き、採用が決定、勤務予定日の前日に詳細の電話連絡が来るという約束であったのに、その電話が約束通りに来なかったので、すぐさま別のアルバイトを探しました。

 せっかく国家資格持っているのだから、それを行かせるアルバイトは無いものかと探してみますと、神戸にあるクイックマッサージ店のバイト募集広告が目に入りました。その頃、高木は京都府の亀岡市という所にアパートを借りていたのですが、ちょうど両親が兵庫県西宮市に住んでいたので、バイトのある日だけ、そこで寝させてもらい、毎朝神戸元町に出勤、神戸ハーバーランドというオシャレな所に勤務するようになりました。


ハーバーランド
夜景が美しい 神戸ハーバーランド

 ここで、素晴らしい人達と出会うことが出来ました。勤務している社員さんやバイトさんは同世代の人ばかり、鍼灸の専門学校の学生さんや、鍼灸学校入学を目指している人が多く、高木とは正反対に、鍼灸に夢も希望も大きく持っている人達でした。(定員割れ続出で願書出せば誰でも入学出来る現在と異なり、当時は鍼灸の専門学校といえば狭き門、浪人するのは当時の常識でした。)
 現在も、ここで知り合った方々の中で、特に仲良くして下さった方達とは、今も交流があります。皆さん現在は独立開業されている立派な先生ですが、当時は私も含め、皆同じ赤いポロシャツ着て、ショッピングモール内の店舗でクイックマッサージやっていたのです。

 鍼灸専門学校の学生さんと実際に会話したのが、ここに来ての初体験。自分が知っているつもりであった鍼灸の世界が、もっともっと広いものであることを思い知らされ、また本当に実力ある鍼灸の先生達の噂、そしてそこで修行している学生さん達の存在などを知り、高木の中では消えかけていた、鍼灸への情熱・希望が再び燃え上がってきました。


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