現代医学、病院の医学では把握出来ない苦痛の種類が沢山あるのですが、そんな中で「暑いのか寒いのかよくわからない」というような苦痛について書いてみました。
身体の内側に熱がこもって身体の表面は冷たいというような状態、またはその真逆の状態、だるい、微熱があるのではと思える症状など、色々な種類、感じ方があると思います。体温計で表される数値と体感にズレがあるという場合もあります。
病院でこれを訴えてもあまり相手にされませんが、東洋医学的には普通に把握可能な状態です。治療者は脈診や皮膚の性状、体幹(胴体)と左右手足・首の後ろの表面温度分布などからこの症状独特な特徴を示す兆候を把握出来ます。
多分現代医学の医学書・専門書にこの例の具体的記述どころか、概念そのものがないので、検査も病名も存在せず、病院では把握不可能。
治療内容は何種類もあります、患者さんの体質や、この苦痛が主に身体のどの部分の働きが弱っているのか、など条件により用いるハリも灸も経穴(つぼ)もそれぞれに異なります。
この、暑いのか寒いのかよくわからないという苦痛が発生する根本の原因が、ただ冷たい飲み物の飲みすぎで内臓を冷やしたのであろうと思われるものから、ショウガが冷え性に良いなどという情報を鵜呑みにしてショウガ多量摂取で胃腸を荒らして冷えのぼせ状態の場合や、事故でのケガの後遺症として出ているとしか考えられないという場合まで、様々あります。
何年も前の事故の後遺症のページでも、この症状に少し触れています。本症状は別の苦痛とあわせて発症している場合が多いのですが、その別の苦痛の治療により共に回復することが多いと思います。
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