鍼灸師高木のダイエット論：鍼灸専門・高木治療院

　前のページで、マクロ栄養素についての知識を得ることが出来たと思います。それでは、次はカロリー計算の実践編といきましょう。「あまり食べていないのに太る。」といった、お恥ずかしい発言をしてしまう人は、カロリー計算が全く出来ていない人であると、断言させて頂きます。



　前のページの前半部分に、カロリー計算のクイズを載せていました。

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問題、次の食物１００ｇのカロリーを求めよ。
栄養成分　１００ｇあたり
炭水化物　　６９．１ｇ
たんぱく質　　６．６ｇ
脂質　　　　　１．６ｇ
答え　３１７．２kcal

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　それぞれ１ｇあたり炭水化物が４kcal、たんぱく質が4kcal、脂質が9kcal。でしたね。
炭水化物が６９．１ｇということなので、まずは・・・

６９．１（ｇ）　X　４（kcal）＝　２７６．４kcal

この食物は、２７６．４キロカロリー分の炭水化物を含んでいるということです。
次に、たんぱく質の分のカロリーを計算します。

６．６（ｇ）　X　４（kcal）＝　２６．４kcal

２６．４キロカロリー分のたんぱく質が含まれている、ということがわかります。
今度は脂質の分を計算します。

１．６（ｇ）　X　９（kcal）＝　１４．４kcal

１４．４キロカロリー分の脂質が含まれていました。

この食物のカロリーは、計算した３つの数値の合計ということです。

２７６．４　＋　２６．４　＋　１４．４　＝　３１７．２

この食物のカロリーは、３１７．２キロカロリー、となります。

マクロ栄養素のカロリー合計が、その食物のカロリーです。
食べ物のカロリーを把握して初めて、食べ過ぎかどうかの判断が可能になります。

吉野家牛丼並盛ｖｓミスドのドーナツ２コ

具体例を挙げて、ちょっとお勉強の息抜き。



牛丼大手チェーン店、吉野家の「牛丼（並盛）」です。これのカロリーと・・



ドーナツ大手チェーン店、ミスタードーナツの「オールドファッション・ハニー」と、「チョコファッション（右）」の２つ合わせてのカロリー・・

吉野家牛丼並盛VSミスドの上記ドーナツ２個、一体どちらが高カロリーでしょうか！？

「吉野家」と「ミスタードーナツ」、公式ホームページで、そのカロリーを調べてみましょう。データを公式HPより引用しています。カロリー・栄養成分表をチェックする習慣をつけるのも、ダイエットにとって重要です。ここを無視したら、摂取カロリーを把握出来ませんから。



まずは牛丼の方から。
エネルギー：669kcal
炭水化物　：95.1ｇ
タンパク質：19.4ｇ
脂質　　　：23.4ｇ


では、次はドーナツの栄養情報を見てみましょう。



このドーナツ2個の合計は・・・。
エネルギー：754kcal
炭水化物　：75.7ｇ
タンパク質：6.9ｇ
脂質　　　：46.4ｇ

　いや〜怖い怖い。このドーナツの脂質量！！あんなに食べやすいのにこのアブラ。吉野家の牛丼並盛よりも、ミスドのオールドファッション系ドーナツ2個の方が、高カロリーでした。
　しかも脂質量は吉野家牛丼並１杯と、オールドファッション１個がほぼ同量。気を付けたい所です。

牛丼ｖｓドーナツ２コ、ではない点に注意！！

ここで、是非ともご注意頂きたい事があります。それは、「牛丼１杯よりもドーナツ2個の方がカロリーが高い」などと決して理解しない事。何故ならば、品名だけでカロリーは判らないはずだからです。牛丼の具の量、使われる材料、お米の量の増減でカロリーは大きく変動します。ドーナツだって、材料の種類や量、さらに油で揚げずに焼く・蒸すなどの調理法を用いて脂質量を下げてカロリーを半分近くにすることだって可能だからです。



　品名だけでカロリーを決めつける手口、テレビの健康系番組やインターネットのダイエット記事の中で頻繁に使われています。「○○は太る！」「これだけボリュームがあるのに、たった○○何個分のカロリーしか無いのでダイエットに最適！」みたいな風に。ですが、マクロ栄養素についての知識、カロリーについての基本的知識が欠如していなければ、そんな事にダマされることも無いでしょう。何となくなイメージではなく、具体的なデータを冷静に把握することこそ大事です。

　マクロ栄養素について・カロリー計算についての基本的知識が無い人、「あまり食べていないのに太る。」といった、お恥ずかしい発言をしてしまう人は、品名だけでカロリーを決めつける手口にカンタンに引っかかると思えます。

このページのまとめ
食物のカロリーは、このマクロ栄養素のカロリー値の合計で表され、簡単な計算で割り出せる。
品名だけでは、カロリーは判断出来ない。

その３　栄養成分表示について知ろう。

その１　マクロ栄養素についての知識。

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